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zoom RSS 古典を読む【孫子】@計篇_04

<<   作成日時 : 2011/01/14 23:22   >>

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【原文】
兵とは詭道なり。
ゆえに能なるもこれに不能を示し、用なるもこれに不用を示し、
近くともこれに遠きを示し、遠くともこれに近きを示し、
利にしてこれを誘い、乱にしてこれを取り、
実にしてこれに備え、強にしてこれを避け、
怒にしてこれを撓し、卑にしてこれを驕らせ、
佚にしてこれを労し、親にしてこれを離す。
その無備を攻め、その不意に出ず。
これ兵家の勢、先には伝うべからざるなり。
それいまだ戦わずして廟算して勝つ者は、算を得ること多ければなり。
いまだ戦わずして廟算して勝たざる者は、算を得ること少なければなり。
算多きは勝ち、算少なきは勝たず。
しかるをいわんや算なきにおいてをや。
われこれをもってこれを観るに、勝負見わる。

【現代語訳】
兵法とは、謀略である。
よって、徹底的に相手を欺く手段が弄される。
実力があっても隠し、用いる戦術を隠し、
距離を誤魔化し、居場所を悟られないようにする。
賄賂や利益で相手を釣り、混乱させて略奪し、
相手が充実していればこちらは守りを固めて、もし相手が強ければ逃げる。
挑発して疲れさせ、低姿勢にして相手を驕らせ、
相手がリラックスしてればこれを疲弊させる。離間工作で相手を孤立させる(もしくは仲良くなったと見せかけて

油断させる)。
とにかく、相手の無防備を攻めて不意打ちする。
これが兵家の攻撃であり、決して悟られてはならない。
戦争は、開始前に徹底して作戦を練る者が勝ち、作戦を練るのが少ない者は負ける。
ましてや無計画では言うまでもない。

【解説】
孫子が兵書である、その本質が出てくる箇所である。
「兵とは欺道なり」
この有名な文句は、「戦う前に勝つ」と言う孫子の実践レベルでの段階を一言で言ったものである。
我々はすでに、戦争前の段階で、彼我の実力分析を通して、戦争を始めるか否かの段階を経てきた。
そこでの結果が、決戦決定になるか、延期になるかはともかく、兵法の次の段階に進むのである。
すなわち、作戦の段階である。
ちなみに、決戦延期の場合でも同じことである。なぜなら、戦争というのは結局の所、我々が考えている
戦場でドンパチやる派手な戦争状態というのは、戦争の一部分に過ぎないからである。
戦争で殺しあうのは一瞬だが、その以前の状態および戦後には長い間の準備期間がある。
兵力を整え、食糧を備蓄し等、ロジスティックを構築し、国内をまとめ、外交を整える。
これが戦争の大部分の実相である。
当然、この準備期間にもすでに兵法の相手国との勝負は始まっている。
工作員を放ち、情報を入手して、賄賂をばらまき敵国を混乱させて、外交網をズタズタにする。
今回の項目は、単純に戦場でのやりとりだけではなく、こうした段階にこそ応用すべきものなのである。

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