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zoom RSS 古典を読む_【孫子】_A作戦篇_02

<<   作成日時 : 2012/09/19 23:29   >>

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【原文】



故に兵は拙速を聞く、未だ巧なるの久しきを覩みざるなり。

夫れ兵久しくして国に利なる者は、未だ之れ有らざるなり。

故に尽く兵を用ふるの害を知らざる者は、則ち尽く兵を用ふるの利を知る能はざるなり。

善く兵を用ふる者は、役を再び籍しるさず、糧を三たび載せず。

用を国に取り、糧を敵に因る、故に軍食足る可きなり。




【現代語訳】



そのため、軍事は早期解決を求められる。かつてだらだら続いた戦争がいい結果を生んだことなどない。
長期化した戦争は国にとって害悪である。
その害を知らない者は、戦争をコントロールする資格がない。
戦争をコントロールする者は、民衆に徴兵や徴用で負担をかけることはない。
自国の負担を減らして敵国からリソースを徴用する。


【解説】

戦争の長期化は国の疲弊を招く。
これは先の大戦でもわが国が学習したことであり、戦後、軍事負担をアメリカに投げて、
経済発展を遂げたわが国の実例がある。
もし実行するとしたら長引くことでそれ相応の利がわが国にある場合のみである。
(前回の秀吉の朝鮮征伐など)
応用としては敵国を別国と戦争させて疲弊を狙う策もあるだろう。


また、これは同時に「撤退戦」の難しさをも示唆している。
わが国しかり、中国戦線から撤退するのは事実上不可能だった。
ギャンブルと同じで、負けを取り戻そうとして損切りが出来ないからである。
ソ連など共産主義の相手も必要であり、これに対して米英の支持をとりつけることが出来なかった段階で、
戦争には負けていたのである。
戦争に勝つのが兵法の道ではあるが、敗北を避けることも兵法である。
もちろん、撤退することで負けのレッテルは貼られるが、国が滅ぶよりはましである。
わが国は先の大戦で多大な犠牲を持って、貴重な教訓を得た。
このことを生かさぬ兵法家は失格と言えよう。

なお、この章の作戦編とは今の用語の作戦ではない。
今の用語の作戦は、戦術レベルの用語であるが、孫子の言っている作戦とは、戦争そのものの、用意の
ことである。

拙速を尊ぶとは、戦争自体の早期終了が大意であるが、もちろん、電光石火の用兵の意味も皆さんは知っていよう。
武田軍の風林火山も孫子の用語である。
早い展開で、相手に時間的余裕を与えてはならず、時間にリミットをかけて相手のまともな思考判断を削ぐ。
ビジネス交渉で外資がよく使う手である。

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